夫婦ふたりで解く、深夜3時の脱出ゲーム。
壁の向こうにいるのは、いちばん近くにいたはずの人。
「ミルク、何時にあげた?」「明日、何時に帰る?」
子どもが生まれてから、一日の会話がそれだけになった夫婦。
そのふたりが、深夜3時の自分の家で、別々の部屋に閉じ込められる。
自分の部屋にあるものは、相手には見えません。端末どうしはつながっていません。壁を越えるのは、声だけです。
謎の答えは、いつも相手の部屋にあります。知っている側と、手を動かす側が、いつも違う。ふだんの家と、同じように。
ふたりがそれぞれの端末で同じアプリを開き、妻か夫かを選んで、同じ章をはじめます。 最初に呼び名を入れます。相手をどう呼んでいたか、相手にどう呼ばれていたか、そして子どもの名前。 「ママ」「パパ」になる前の呼び方を入れると、ゲームの中の言葉がその名前で届きます。
部屋の中で見つかるのは、相手が書き残した手紙。届いたら、声に出して相手に読みます。 ドアの鍵になるのは、産院で自分が書いたカードの言葉。自分では覚えていなくて、持っているのは相手のほうです。
1P / 寝室
1P / 子ども部屋
2P / リビング
2P / キッチン
1P / 洗面所
1P / リビング
2P / 玄関
自分のドアが開けば、クリア1章あたり10〜15分。寝かしつけの後に1章だけ、が想定の単位です。章の終わりには、ふたりで話す時間があります。
謎を解くことが目的ではありません。「そっち、何が見えてる?」から始まった会話が、 ゲームを閉じたあとも、ふたりの間に残っていること。それだけを目指して作っています。